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まったりまったんこ

アルファポリスでまったり小説掲載中です。 習作短編やSS、設定の裏話やボヤキなど。 ネタバレがある場合は件名に記載します。 ジャンル:人間模様>>恋愛、ファンタジー

1年1回1冊

昨日読んだ小説の書き方の本に、「1年1回1冊」読みたい本があるか、というのがありまして。
頭に浮かんだのは次の本。これが並んだ本棚萌えすぎる。
チェック用とそれ以外用2冊買ってもいい。
今日はそれぞれどこが好きなのか考えてみたいと思います。
 
村山由佳「天使の卵」
荻原規子「空色勾玉」
森博嗣「スカイ・クロラ」
三島由紀夫「春の雪」
芥川龍之介「或る阿呆の一生」
 
比較的言葉の綺麗な作家さんが多いかなぁ。
言葉がブレる作品、汚い言葉の作品は読むのが苦手です。
 
各作品の好きなところは長くなるので畳みます。

1 村山由佳「天使の卵」
絵画的、映像的、でありながら触覚(体温、風、外気)を総動員させる小説。デビュー作とはいえ1番峻烈な気がする。
あえて多くを語らないのに映像を焼き付かせるラストシーンは秀逸。
 
2 荻原規子「空色勾玉」
荻原さんの作品は文体としては淡々としているのにキャラクターへの愛を感じる。
共感させる力。引き込む力。舞台設定。無理のない展開。無駄のない言葉。
児童書、ラノベ、文芸のいずれのカテゴリーにもなりえそうでなり得ない絶妙な語り口。
 
3 森博嗣「スカイ・クロラ」
言葉のリズムとセンス。比喩の秀逸さ。空白で語る。想像させる。
ブラックユーモア。ジョーク。ほとんど描かれない感情と人間関係が逆にその部分を際立たせる。
極端に読み手を選ばせる。合う人が中毒になる。
 
4 三島由紀夫「春の雪」
青年の色気。見る側(著者)の情欲。執拗さ。
言葉が綺麗。でもエロい。とにかくエロい。ぎりぎり全年齢でこのエロさ。情事のシーン読んでるかのようにドキドキさせる。
引き込む力。言葉の引力。
 
5 芥川龍之介「或阿呆之一生」
自分の全てをさらけ出し赦しを請う。血を吐きながら叫んでいるのが聞こえるような全力の懺悔。
人間の弱さ。貪欲さ、エゴ、を描こうとし続けた作家が最後に見せた脆さ。
それでもそれを作品に浄化しているかなしさ。
魂が篭っていて泣ける。
 
他に迷ったのは児童書でした。が、やっぱり佐藤さとるさんかな。
佐藤さとる「だれも知らない小さな国」
→音読に耐える言葉の綺麗さ。淡々としていてほとんど日常を描いているのに読ませる。わくわくさせる。童心。
意外とセンシティブな設定をさらっと説明しているのだけど読了後に残るのは優しさ。人のあたたかさ。守るもの、守りたいもの。
ル=グウィン「闇の左手」
→ラストシーンがたまらなくたまらない。ひねくれた最強の魔法使いとその影。淡々としながら引き込む。
ミヒャエル・エンデ「モモ」
→灰色の街の印象がとにかく強い。孤独と自立。本当の強さ。
いずれも泣けるほど好きすぎる。

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