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まったりまったんこ

アルファポリスでまったり小説掲載中です。 習作短編やSS、設定の裏話やボヤキなど。 ネタバレがある場合は件名に記載します。 ジャンル:人間模様>>恋愛、ファンタジー

【読書録★☆☆】中脇初枝『世界の果てのこどもたち』

2016年本屋大賞三位、との帯を見て借りてみました。

第二次世界大戦前後の日本と満州、そして現代に至る朝鮮の姿を、少女から大人になる女性たち三人の目線で書いた作品。
戦争らしいえぐい描写もあり、よく調べて書かれたのだろうなという印象でした。
以下、今の私の気分での感想ですので畳みます。


書きぶりとしては児童文学に近い印象でした。
本腰を入れて読むと相当エネルギーを取られるなと判断したのでざっと読んだのですが、それですら、ラストの方のシーンは泣けました。
読み方が雑なのに感想を書くのは恐縮ではありますが、以下備忘録として。

印象としてちょっとくどい感じがしました。主人公のひとりが高慢なところから自分の稚拙に気づくまでも、なんとなくくどいような。
児童文学ならありなのかなぁ。今一つあか抜けない感じの印象でした。

あえて晩年の姿を描いているところは個人的にはよかったです。戦争は戦争が終われば全て終わる訳ではない。その後の生活こそ大変。
そしてそれが安定したように見えても、いろいろな傷痕は残っている。それをあえて一つ一つ描いていた感じはよかったです。

ただ、個人的に一番違和感があったのは最後に死を語るシーン。
戦争体験者は目前に見たからこそ死を恐れる、と祖父母を見ていて思います。が、主人公三人はただ死が怖いのではなくて、やりたいことがあるから死にたくない、と言う。
確かにそういう人もいるでしょうしいたでしょう。けれど、あまりに格好つけすぎな気がして、冷めてしまいました。
全体的に強すぎるんですよね、主役三人が。当時の女性にしてはアクティブ過ぎる。
もう少し、純粋に死を恐れるキャラクターがいてもよかったのではないかなぁ。それこそ人間らしさな気がするのですが。
今一つ、弱さ、汚さを描ききれていなかった気がします。

…が、あくまで個人的な感想です。これだけ調べて書くのは大変だろうなぁと書くがわに思いを馳せる…

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