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まったりまったんこ

アルファポリスでまったり小説掲載中です。 習作短編やSS、設定の裏話やボヤキなど。 ネタバレがある場合は件名に記載します。 ジャンル:人間模様>>恋愛、ファンタジー

キャラクターづくりの話

「トキメキの押し売り~」後日談、さっそくおつき合いくださりありがとうございます!
少しでもお楽しみいただければ幸いです。

さて、今日は読者さん向きじゃない話。そして長いので畳みます。

結構な作品数を書いていると、キャラクターや言動が「マンネリ」になるという作家さんの悩みをときどき耳にします。
私はそういうことないんですが。
キャラクターに一人ひとり個性があると、多分作家としても楽です。
似たようなシーンになっても、当然言動に差が出てくるので、「あっ、これあの作品で使ったシーンと被るわ」というのがなくなるんですよね(多分)。
・・・とか言っておきつつ、読者のみなさん的には「何言うてんねん、お前の書く作品キャラクターも展開もワンパターンやないか!」だったらすみません。
たぶんそれは私の作風なのだろうとしか・・・ほら、どんなバンドも、なんとなく曲調が似かよるでしょ・・・(謎フォロー)
ひとまず、私の中では被ってるキャラはいないんです。
「この二人、被ってるかなー」と思ったときには、一つ出来事を想像してみてます。
例えば、重そうに荷物を抱えてるおばあさんを見かけたら。
目の前の人が物を落としたら。
このキャラはどう反応して、どう動くだろう? と。
結構、差が出るので、「あ、被ってないわ」と安心して書き進めるわけです。
(ちなみにこのとき、外に現れる言動が同じでも、脳内を巡るプロセスや声をかけるまでの時間を考えて「差がある」と思えればそれで「別のキャラクターになってる」と納得してます)

こんな話を整理してみようと思ったのもですね、
最近、他作家さんのプロットから作品を書いたり、
他作家さんに二次創作していただいたりしながら、
「あーなるほど、私のキャラクターづくりってこういうとこなんだな」と自分で気づいたからです。
私は端的に言えば、
「展開(設定)として面白いからやらせる」
ということができない。
そのキャラクターがその選択をする「自然さ」がないと書けないんです。
「自然さ」。
それは何か。

多分ですけど、普通キャラクターを作るときって、こういう感じなんじゃないかなーと思ってます。
「明るい、前向き、元気、友達想い・・・」
つまり、「表面上現れている結果」を羅列する。
分かり易いですよね。
私も昔はこういうキャラクターづくりをしていました。
でも、私の場合それは「ただの結果」に過ぎないんです。
例え、表面上に現れた結果からキャラクターを設定するとしても、「じゃあなぜこのキャラクターはそういう性格なのか?」を無意識に考える。
そこまで落とし込まないと、本当の意味でキャラが動いてはくれません。

具体的には同じように「優しい」キャラクターでもですね、
「辛い経験を乗り越えて優しいキャラクター」と、
「自分を守ろうとしているがゆえに優しいキャラクター」と、
「もとから人に優しくできるキャラクター」じゃ違うんですよ。
何が違うって、いざってときの態度が違う。かける言葉が違う。
当然ですよね。

じゃあ、他に何を決めるの?っていうと、
いろんな軸はあるんでしょうけれど、大きく2つ。
一つめ、最も外せないのは「自己肯定感」と「他者肯定感」。
自分や他人のことを(本当の意味で)肯定できるか。
二つめ、もともとの個性として、「どういう感性の持ち主か」。
天真爛漫、臆病、厳格、温厚、冷静・・・
(性格診断に使う「エゴグラム」のバランスで考えると楽しいです)
そして、それらが表面上、どういうバランスで表れるか。
他人にも自分にも甘い/厳しい。
他人に厳しく自分に甘い。他人に甘く自分に厳しい。
卑屈。傲慢。傍若無人。猪突猛進。慎重。etc...
この内面と表面にズレがあればあるほどストレスフルになるので、自然とキャラクターのストレス度も決まってきます。
ちなみにプラスアルファの要素としては、「ジェンダー意識」があります。
これは私にとってのテーマだからだと思いますが。
ジェンダーというと枠が狭いな。社会的マイノリティ全般に対する態度・考え方全般、というイメージかな。
社会的偏見と、周囲への理解の柔軟性(対応力、受容力)というか。
でもこれも「自己・他者肯定感」の現れの一つなのですけどね。
最後に、(おそらく)拙宅随一のスパダリ・政人と冬彦を比べてみたいと思います。

政人:自己肯定感、他者肯定感:ともに高
個性:周囲の変化に気づく、温厚、争いが苦手
環境:信頼できる家族がいて、人間・環境共に恵まれているが、意図と無関係に(容姿・振る舞いが)目立つため自己防衛のためややドライな対応を取るようになる。
恋人(彩乃)との関係:ひたすら甘やかす
冬彦:自己肯定感:低、他者肯定感:中
個性:臆病、生真面目、優しく傷つきやすい
環境:ドライな家族。一方で信頼できる友人、理解ある教師に恵まれる。何事も出来過ぎて自分を見失いがち。
恋人(あゆみ)との関係:甘えたいし甘えてほしい(結構べったり)
でもこの二人、外で会うと「似た雰囲気の人」です(特に結婚前)
で、私のキャラの雰囲気が似るのは、基本的に自己/他者肯定感の高い人間を書いてるからだと思います(自覚あり)。
いつもとちょっと雰囲気が違うな、という作品は、主要キャラの自己/他者肯定感が低かったりブレてたりするはず・・・(ヨーコとジョーは最たるものですね)
そういうキャラクターは、表面上の仮面を剥がして、できる限り深くえぐった描写をしてみたくなりますね。

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